Posts Tagged ‘SmartGrid’

『国際標準化入門』

月曜日, 10月 5th, 2009

国際標準化入門』を読みました。

4542920100

詳しい内容は個人blogのエントリーに譲りますが、本書の構成はこうなっています。

第1週:国際標準化入門Q&A
第2週:標準化とは
第3週:規格の種類
第4週:国際規格と国家規格の相違と一致
第5週:国際標準化組織
第6週:標準化の国際会議見学
第7週:国際標準化の進め方
第8週:国際標準化の対象
第9週:国際規格の使い方
第10週:国際標準化に係わる世界の動き
第11週:これからの国際標準化
第12週:国際標準化への心構え

そもそも標準化に興味を持ったのは、米国を中心としたクラウドコンピューティングやスマートグリッドの標準化の動きです。

例えば、スマートグリッドについては、NISTが先日 interoperability についてのドラフトを公開しました。

・Commerce Secretary Unveils Plan for Smart Grid Interoperability
http://www.nist.gov/public_affairs/releases/smartgrid_092409.html

クラウドについても、さまざまな動きがありますが、以下のエントリーにあるように、やはりNISTによる動きがあります。

・OUTLOGIC – 視点- 米NISTによるクラウドコンピューティングの暫定定義
http://www.outlogic.jp/modules/news/article.php?storyid=608

このような動きが、今後どのように進んでいくのか、そして日本の産業や技術の発展にどのような影響があるのかを知るための基礎として、本書のような手軽な入門書は有益だと思います。

SmartGridCity始動

金曜日, 9月 11th, 2009

以前にSmartGridCity実証実験概要について紹介しましたが(その後、続きを書けていなくてスイマセン…)、本日「Xcel Energy: SmartGridCity Goes Live In Boulder, Colo.」というニュースを見つけました。

いよいよ、SmartGridCityが始動したということで、同社のサイトを見たところ、きっちりプレスリリースが出ていました。

・Xcel Energy – SmartGridCity Becomes First Fully Functioning Smart City in the World
http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=89458&p=irol-newsArticle&ID=1328863&highlight=

リリースのタイトルにもあるように、世界初のスマートグリッド化都市ということをアピールしています。

詳しくは読んで頂きたいのですが、いくつか気になった点をピックアップすると

  • インフラ構築完了とソフトウェアの提供開始
  • スマートグリッドによって機器の故障の予測や事前対処が可能となる
  • これによって今までに長期にわたる可能性があった4つの停電を回避できている
  • 200マイルの光ファイバケーブルで、約16,000台のスマートメーターを接続している

というところでしょうか。

同社のregional vice presidentのJay Herrmann氏のコメントによると、

“We can now read customer meters remotely, identify and reduce outages and false power outage calls more quickly,” said Jay Herrmann, Xcel Energy regional vice president. “By cutting the number of times we send crews out to those calls, we can make our crews more productive. Combining those efficiencies while reducing outages will allow us to capture cost-savings more appropriately and benefit our customers.”

とのことで、成果が期待できそうです。

まだ目に見える効果がたくさん出ているわけではありませんが、スマートグリッド化のひとつのモデルになることは間違いありませんね。

今後の成果発表に期待したいところです。

twitterとスマートグリッド

水曜日, 9月 2nd, 2009

Smart Grid Newsにスマートグリッドでtwitterを活用するという話が載っていました。

・Smart Grid: Control the Smart Grid with… Twitter?
http://www.smartgridnews.com/artman/publish/News_News/Control_the_Smart_Grid_with_Twitter-1168.html

何のことかと思って見てみると、The University of Mississippiについての記事です。

The University of Mississippiは、スマートグリッドのインフラを提供しているSmartSynch社と共同でスマートメータリングのプロジェクトを行っているようです。

SmartSynch社については、makeEMSの下記のエントリーで紹介されています。

・AMIとDRの主要なプレーヤー – makeEMS
http://d.hatena.ne.jp/makeEMS/20090822/p1

同校では、“Red, Blue and Green”イニシアチブという環境に関する取り組みを行っていて、その一環として既にキャンパス内に16のスマートメーターを据え付け、管理オフィスや図書館などの電力使用を監視しているようです。

で、どこでtwitterが出てくるのかというと、メーターで収集したデータのレポートをRSSの他、Facebookやtwitterなどのソーシャルネットワーキングツールを介してリアルタイムで送信するようです。

Smart Grid Newsの記事の最後に

Quick Take: UM’s initiative is a reminder that IHDs (in-home displays) are not the only way to get information to consumers.

とあるように、メーターで収集した結果を、必ずしもデスクトップ上のツールなどで表示する必要はなく、twitterなどを介して送ることもできるという事例ですね。

Red, Blue and Green”イニシアチブのサイトでもUniversity Partners with SmartSynch to Lower Campus Power Consumptionとして、この取り組みが紹介されており、その最後に”More details will be released on this website soon.”と書かれています。

ぜひ実際のデータを見てみたいですね。

101 Cleantech Startups

火曜日, 9月 1st, 2009

Earth2Techは、スマートグリッドやグリーンITについての貴重な情報源ですが、その中にEarth2Tech Mapsという面白いコンテンツがあります。

・Maps
http://earth2tech.com/maps/

グーグルマップを使って、いわゆる「グリーン」なテーマで地図を使った整理をしています。

例えば、この「101 Cleantech Startups」には、101のクリーンテック企業がマッピングされています。


View 101 Cleantech Startups in a larger map

各企業をクリックすると、Key Playerやその企業に投資している企業などの情報の他、なぜこの企業を取り上げたのか(Why They Matterという項目)や、Earth2Tech上の関連記事へのリンクがはられています。

Earth2Tech Mapsのトップには、

Over the past two years, we’ve been slowly plotting trends and emerging companies on this handy set of Earth2Tech maps.

と書かれていますが、たしかにこの地図一枚を作るだけでも、かなり地道な作業になりますよね。

他にもいくつかの地図が公開されているので、興味がある方はぜひ。

NEDOスマートグリッドワークショップ開催

月曜日, 8月 24th, 2009

独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構、通称(なんでしょうか?)NEDOのサイトで、スマートグリッドワークショップについての案内が載っていました。

・NEDO:日米スマートグリッドワークショップの開催について
https://app3.infoc.nedo.go.jp/informations/koubo/events/FF/nedoeventpageplace.2008-03-13.9291372717/nedoeventpage.2009-08-14.9913132122/

NEDOは、ニューメキシコ州におけるスマートグリッド実証研究開発プロジェクトに関する日米共同のワークショップを、平成21年9月15日(火)及び18日(金)に、東京並びに京都の会場にて開催いたします。

これ以上の詳細は上記のリンクに載っていますが、東京では9月15日、京都では9月18日の開催とのことです。

どっちも予定が入ってる…。

実証実験についての生の情報を聞けるだけに、ぜひ参加したいところですね。なんとか都合をつけて途中まででも参加しようかな。

ちなみに、ご存じの人も多いと思いますが、NEDOのサイトは海外レポートや情報誌が見られる「NEDO:資料・データベース」というページがあり、いろいろな資料が閲覧できるのでおすすめです。

Smart Grid Learning Institute

日曜日, 8月 16th, 2009

Facebook経由でSmart Grid Learning Instituteなるサイトを見つけました。

・Smart Grid Learning Institute
http://smartgridlearninginstitute.com/

サイトのトップには、

The goal of the SGLI is to provide the necessary education to the Smart Grid workforce as well as to end consumers so that the Smart Grid benefits come about better, quicker, and cheaper.

と書かれていました。

コンテンツとしては、まずトップにある “Webinar – Making the Electric Grid Smarter, Stronger, Greener and More Secure” と書かれている部分のすぐ下から、このプレゼンテーション資料をダウンロードできるようになっています(ダウンロードした資料のタイトルは “Our Nation’s Energy Infrastructure: Toward Stronger, more Secure and Smarter Grid” となっています)。

その他のコンテンツとしては、現時点では

  • Smart Grid 101
  • SGLI Courses
  • Resources
  • Open Grid Network

となっています。

この中で、個人的に特に参考になりそうだと思ったのが、Smart Grid 101というページ。

これは、スマートグリッドを理解する上で必要な情報について、インターネット上にある参考になりそうなページを厳選し、リンクしてくれているという便利なページです。

次のようなテーマについての情報をまとめてくれています。

  • Electric Grid – Overview
  • Electric Grid – Problems
  • Smart Grid – Definitions
  • Smart Grid – Benefits
  • Smart Grid – Current Issues
  • Smart Grid – Vision
  • Key Terms
  • Acronyms

まだまだ情報量は少ないですが、これはありがたい。ぜひ充実していってほしいですね。

肝心のSGLI Coursesとしては「Understanding, Planning, and Preparing for a Smart Grid」と「Capitalizing on Emerging Smart Grid Opportunities」というコースが載っています。

詳細が載っているPDFを見ると、どちらも1日コースのようですね。受けに行く機会はなさそうですが、講義の詳細というか、項目立てを見るだけでも参考になりそうです。

まだまだ未知数の部分が多い機関ですが、今後に期待ですね。

twitterでクラウドとスマートグリッド

土曜日, 8月 15th, 2009

一般の新聞や雑誌でも名前を目にすることが増えてきたtwitterですが、以前に個人blogで「情報源としてのtwitter」というエントリーを書いたように、仕事関連の情報源としても重宝しています。

先ほどのエントリーでも、情報源となるアカウントを紹介していますが、改めてここでもいくつか紹介します。

まずクラウド関連ですが、これはここで自分が書くまでもなく、『「クラウド・ビジネス」入門 -世界を変える情報革命』の著者である林さんが、blogでこんなエントリーを書かれています。

・Twitterのクラウド関連サイト:『ビジネス2.0』の視点:ITmedia オルタナティブ・ブログ
http://blogs.itmedia.co.jp/business20/2009/08/twitter-c5b4.html

自分は、ここに載っている方に加え、以前の個人blogエントリーでも紹介したJian Zhen (@zhenjl) (onsaas)という方をフォローしています。

・Jian Zhen (@zhenjl) (onsaas) on Twitter
http://twitter.com/onsaas

また、林さん自身もtwitterをやられています。

・林 雅之 (masayukihayashi) on Twitter
http://twitter.com/masayukihayashi

スマートグリッドの方は、数としてはいくつかあるものの、まだまだ貴重な情報源と言えるものは少ない気がしています。その中でも、特に役に立っているのがこの方たち。

・smart_grid (smart_grid) on Twitter
http://twitter.com/smart_grid

・Smart Grid Tech (SmartGridTech) on Twitter
https://twitter.com/SmartGridTech

・Ben C (NewEnergyWorld) on Twitter
https://twitter.com/NewEnergyWorld

最後の方は、スマートグリッドに限りませんが、広く再生可能エネルギーなどの情報源として重宝しています。

もちろん、これだけフォローしていると、情報量はかなりのものになってくるので、ただチェックしているだけではなくて、きちんと消化して行かなくてはいけませんね。

得た情報のアウトプットとして、このblogでもいろいろ紹介していきたいと思います。

追記
以前に個人blogで紹介した「twitter上にいるITアナリストがまとまっている”analyst twitter index”」も参考になると思いますので、ぜひ!

SmartGridCityに関する動画

金曜日, 8月 14th, 2009

YouTubeでボルダーのSmartGridCityに関する動画がありました。

ABCニュースからのようです。

SmartGridCityがどういうものか、実際に使われている機器(例えばスマートメーターなど)がどういうものかを確認することができるので、なかなか面白いです。

一番最後に男性キャスターが “It’s interestiing how the right tools will help you completely change your behaviour.” と言っていましたが(たぶん…)、この発想は面白いですね。

適切なツールによって、行動を変えることができるというわけですね。

スマートグリッド関連企業と株価

木曜日, 8月 13th, 2009

ボルダーの実験の話が1回目で止まっていますが、「株価」という観点でスマートグリッドを見てみます。

そもそも、国内で「スマートグリッド」と「株価」の関係を最初に意識したのは、トーカロ株式会社が、野村証券が出したスマートグリッドの調査リポートを受けてストップ高になったという、7月23日のニュースでした。

・トーカロ、野村証のスマートグリッド調査リポートが刺激に - ニュース: MSN マネー
http://money.jp.msn.com/investor/stock/news/newsarticle.aspx?ac=K20090723029&cc=12&nt=01

これによると、

野村証券は22日、スマートグリッドの調査リポートを発表。同社が取り上げられており、刺激を受けているようだ。スマートグリッドは分散型電力網のことで、従来の大規模発電所から送・配電網を経由し一方向に電力を供給するシステムとは異なり、ITや通信、蓄電池などを駆使していることが特徴。

同リポートは、トーカロについてNAS電池に同社が得意とする溶射技術が生きていると指摘。NAS電池は、従来は夜間電力貯蔵用などが需要先だったものの、風力発電などで生み出された電力をコントロールしたうえで電力網に接続する系統連系への需要が拡大しているとした。

ということで注目されたようです。

このレポートに関する別の記事では、スマートグリッドの話題を出した後に、関連銘柄として、いくつかの企業が紹介されています。

・スマートグリッド(2009年7月) 関連株式銘柄一覧:@niftyファイナンス
http://finance.nifty.com/cs/theme/dtl/00012420090723001/1.htm

そして、今日のFujiSankei Business i./Bloomberg GLOBAL FINANCEでは、該当の野村レポートを、少し詳しく取り上げて紹介していました。ここでは日本ガイシなどが紹介されていますね。

・特集:注目株・投資/日本ガイシなどスマートグリッド関連 蓄電池・電力計 優位の技術力 – FujiSankei Business i./Bloomberg GLOBAL FINANCE
http://www.business-i.jp/news/special-page/chumokukabu/200908120003o.nwc

このFujiSankei Business i.の記事の最後に、アナリストのコメントが出ています。

この中で触れているように、すぐに日本でアメリカのようなスマートグリッドが展開される可能性は低いですが、だからといって日本にチャンスがないというわけではなく、優秀な機器メーカーなどが、どんどんと海外に進出していくという動きは、これからも増えていくでしょうね。

だからと言って、じゃあ機器だけを提供していれば良いのかというと、そうではないと思いますが、じゃあ、日本がスマートグリッドビジネスにどのように食い込んでいくのかは、このblogでいろいろな事例を紹介しつつ、自分でも考えていきたいと思います。

しかし、こういうニュースを読むと、押さえておかなくちゃいけない分野は広いですね。

まずは、電気自動車と蓄電の関係あたりで、電池の話ですかねー。

トコトンやさしい燃料電池の本 (今日からモノ知りシリーズ)
燃料電池研究会
4526048445

トコトンやさしい太陽電池の本 (B&Tブックス―今日からモノ知りシリーズ)
4526057959

日本におけるスマートグリッドの経済波及効果

水曜日, 8月 12th, 2009

主に携帯通信市場などの調査を手がけている株式会社ROA Group情報ライブラリの中にスマートグリッドに関するレポートがありました。

・日本におけるスマートグリッドの経済波及効果/無料アナリストコラム :ROA Group
http://japan.researchonasia.com/column/colum_name.html?num=1913

PDFでダウンロードすると、表紙や目次も入れて9ページのレポートですが、スマートグリッドの概要も理解できる、わかりやすいレポートです。

読んでいて面白いと思った点をいくつか。

スマートグリッドの成長要因

PDFの4ページで「スマートグリッドの成長要因」として、地球温暖化対策とプラグインハイブリッドの普及の2点が挙げられていました。

後者については「プラグイン型ハイブリッドカーが普及すると電力需要が大きく増加することが予想され、電力網に莫大な負荷がかかる」とのことです。

最初はいまいちピンとこなかったのですが、その後の説明にはこのような記述がありました。

米オークリッジ国立研究所によると、米国でプラグインハイブリッドカーに対応するためには、電力需要ピーク時間帯である午後5 時の利用を仮定した場合に160基の発電所を新たに建設する必要がある一方、午後10 時以降での充電であれば新たに建設する発電所の数は0~8 基に大幅縮小することができると推定されている。充電時間を自動的に延期できるスマートグリッドの運用技術であれば、電力の過剰な負荷を解決できるのである。

効率の良い電力の使い方を通して、設備投資を抑えるという発想ですね。

スマートグリッドの構築に必要な技術

このレポートでは、スマートグリッドに必要な技術として、次のような図を使って解説をしていました。

AC090330summary2
(クリックして拡大)

この図は頭の整理になりますね。

このレポートの後半、スマートグリッドビジネスのIT産業への応用可能性なども見ながら、最終的に産業連関表を用いて、日本における経済波及効果を推定しています。

結果として、電力・ガス・水道産業への波及効果が最も大きいという結果になったようです。

国内におけるスマートグリッドの展開については、まだまだ色々な議論がありますが(例えば「サイエンスポータル 科学のQ&A 日本にはスマートグリッドは不要か?」というのも見つけました)、そのような中で、具体的な経済波及効果まで算出しているという点で、興味深いレポートだと思います。